きゃらりこ日誌

2024年03月

インターネット / メディア

Youtubeの動画を削除依頼してみた話

私のWikipedia歴は、約20年になります。
Wikipediaの記事に乗せるために写真を撮影しに行ったり、その写真をWikipediaの姉妹プロジェクトのWikimedia Commonsに提供したりもしています。
また撮影した写真は、MIT LicenseとCreative Commons BY 4.0 Deedのデュアルライセンスで提供し、Wikipedia以外の皆さんにも自由に使ってもらえるようにしています。
ところが、最近Youtubeのとある動画を見ていたところ、私が撮影して写真をクレジットなしのライセンス無視で使用しているのを発見してしまいました。
しかも私の写真だけではなく、他の方が撮影した写真も明らかにライセンスを無視して使用しています。
皆さんが写真を自由に使えるように、私はできるだけゆるいライセンスを設定しているのに、それすら守ってくれないのかと悲しくなりました。
そこで動画投稿者と直接連絡が取れないか調べてみたところ、チャンネルの概要に動画投稿者のウェブサイトの記載がありました。
そのサイトに行ってみたところ、問い合わせ用のメールフォームがありました
そこでそのメールフォームから、ライセンス順守のお願いのメッセージを送ってみました。
しかし、1週間たっても返信はないし、問題の動画は修正も削除されてもいない。
素直に謝罪してくれれば見逃してあげたのに… という訳で、Youtubeに著作権侵害による削除を申し立ててみました。

申し立ての方法は、ここで説明するまでもなく簡単なのですが、手順をメモしておきます。
まず、Youtubeの「著作権侵害による削除通知を提出する」のページを開き、中ほどにある「著作権侵害による削除通知を提出する」をクリックします。
すると「動画の削除リクエスト」のフォームが現れるので、そこに必要事項を記入して送信します。
なお氏名とメールアドレスは、相手に開示されてしまうので、そこらへんは覚悟してください。
メールアドレスはいつでも連絡が取れるものであればいいので、削除申し立て用に新規に取得したフリーメールでも構いません。
数日後にYoutubeから「追加情報が必要です」という内容のメールが送られてくるので、写真の掲載元のURLと著作権が侵害されている根拠を記入して返信します。
すると返信後1か月以内に、相手に著作権侵害の通知が送られます。
今回は、通知が行った段階で相手が自主的に動画を削除してくれました。
自主的に削除してくれなくても、相手が異議申し立てを行わなければ、1週間後にYoutubeが削除してくれます。

今回は悪質なケースだったので、やむなく強硬手段に出ざるを得ませんでした。
相手だってそれなりに労力をかけて作った動画を削除せざるをえなくて残念だったろうし、私も著作権を侵害されて謝罪の言葉もなく残念でした。
お互いに損しかない結果になって、本当に残念でした。
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