秋葉原による用事があったので、ついでに立川まで足を延ばしてシネマシティで公開3週目の「劇場版 selector destructed WIXOSS【極上音響上映】」を見に行ってきました。
隠れ なみすけ団の一員としては、岩浪さんが自ら調整した極上音響上映で見るっきゃないって理由です。
ウェブラジオのほうは毎週聞いていたものの、テレビシリーズのほうは1期の途中で見るのを中断したままだったので、前日までに2期最終回まで一気見してきました。
しかし秋葉原から立川まで約1時間かかるとは…
横浜から立川までとほぼ同程度の時間で、結構遠いなぁ…。
立川駅といえば、「とある魔術の禁書目録」の学園都市のモデルとなっているんですが、整然とした街の雰囲気はアニメのまんま。
活気としては町田駅周辺的な雰囲気を感じますが、整然としすぎた上に人気が多くなく熱気が薄い。
田舎の地方都市の駅前が元気だったらこんな感じかな。
あと映画館からそれほど遠くない所にIKEA立川があってビックリ。
もうちょっと時間があったら駅の周辺を歩いて、もっといろいろ感じれたのに、上映開始が19:25なので時間的にブラブラできませんでした。
立川シネマシティは2館に分かれてて、シネマ2は多摩都市モノレールの立川北駅のすぐ先にあるのですが、間違えてシネマ1の方に行ってしまいました。
映画館で前売り券を渡してチケットを発行してもらい、多少時間があったので外に飲み物を買いに行ったら、予想外にコンビニが遠く、上映開始に間に合わず冒頭数分が見られず。
しかも上映が始まっているということで、劇場内は真っ暗で座席番号が非常に見えづらく、席に迷う体たらく。
またエンドテロップで、上映前には劇場マナー講座があったと知りガックリ。
いつものパターンですが、もっと時間に余裕を持たなきゃなぁ。
さて今回の極上音響上映の感想ですが、本作の音響監督 岩浪美和さんがセリフ・BGM・効果音がバランスよく聞けるように、自ら映画館に出向いて調整したということで、非常に聞きやすかったです。
(※後日、地元の映画館でもう一度見てきましたが、シネマシティは極上音響上映の名に恥じず、ダントツでセリフが聴きとりやすくなっていました。)
ガルパンほどではありませんが、低音の爆発音が響く響く。
わかっていてあえてやってる感じがしますが、劇場がビビリ音を出してるような…
爆発音もメリハリを利かせて使い分けているようです。
劇場の壁がコンクリートののせいか音がちょっと響いて、音響的にはシネコンに劣ります。
しかしそれをカバーして上回る迫力があってよかったです。
シネマシティは極上音響というプレミアをつけて、シネコンに対抗するってことですね。
さて映画の内容ですが、端的に言うとテレビシリーズの総集編+最終回の作り直しでした。
上映時間90分のうち、約60分をテレビシリーズ2クール分の総集編に費やしていましたが、総集編は詰め込みすぎかな。
繭の語りと新作パートで60分にまとめるというのは、かなりムチャしてます…
テレビシリーズでは映画化を想定していない作りなので、ストーリー上重要なシーンの断片だらけに。
必死でテレビシリーズの記憶をたどって補完し、新作パートはしっかり記憶に刻み込んで見ました。
ちよりのシーンは総集編の雰囲気や時間の関係上、全カットかなぁと思っていましたが、最終回前の重要ポイントなので残ってました。
テレビシリーズでは、ちよりとエルドラとの掛け合いのシーンが好きだったのですが、時間の関係でカットでした。
あと、ふたせ文緒は存在自体がカット。
……あれ?
残りの30分は、最終回後の新作パート。
テレビシリーズで語りきれなかった——、劇場版のためにあえて語らなかったウリスの過去と、お待ちかね るう子とタマの再会がありました。
テレビシリーズだとウリスの感情が歪んでしまった理由がわからず、また唯一ウリスだけが救われないアンハッピーな最終回でしたが、そこは劇場版。
ウリスの過去と、救いの道がちゃんと用意されていました。
ウリスはもともと人間(留未)であったが母親の死を機に歪みはじめ、彼女は意識してはいなかったが心の奥底では唯一救いの存在であった幸との別れ、そしてセレクターとなって少女たちを倒し続け、やがてセレクターバトルの際の負の感情が快感となってルリグとなり転生を繰り返す中、人気のファッションモデルで財閥令女の伊緒奈のルリグとなり、伊緒奈が願いをかなえたあとは伊緒奈と入れ替わっていました。
伊緒奈と入れ替わった際に、自殺を図って意識不明になった幸(と入れ替わった少女)と再会し、最後の希望が完全に断たれる。
そりゃあウリスじゃなくても絶望し、るう子とタマ・繭との信頼感・仲の良さを妬むよね。
でも願いを持っている少女たちをぐちゃぐちゃにしてやりたいという歪みは、自分が手に入れられなかった幸せになりたいという思い・寂しさ・苦しさの裏返し。
そして最後にウリスが消滅するときの叫びは、るう子に救われて消滅したと繭への嫉妬ですね。
あと、ルリグになっていた少女たちのその後と、タマの名前の由来、そして待望の るう子とLv.4タマ(最後の戦いでユキと一体となり、マユとして進化した姿)が現実世界で再開。
新作パートのストーリーのメインはウリスのお話しなので、このへんは短めだったのが残念。
ちょっとここでストーリーに疑問が。
タマとユキは繭の孤独と寂しさから生まれた——、つまり繭自身でであると解釈してるんですが、ではタマ(ユキ)の現実での少女としての実体はどこから来たのでしょうか?
亡くなっている繭が実体っていうのは、ハナレ(幸)が意識不明になっている幸の体に戻れないところを見ると違うっぽい。
またタマはユキをに吸収してマユとなりましたが、タマとしての意思が主導権を握っているようですが、ユキは一体どこに…
ウリスの本来の人間の姿である、留未?
そして、るう子自身は気にしていない…ふりをしているようですが、離婚した両親とるう子との関係や過去はほとんど明かされませんでした。
相変わらずテレビシリーズ同様、曖昧に解釈できる所が残っているうえ、私自身も勝手に解釈してるので間違った解釈をしてるのかもしれません。
今後何かしら話を広げることができるように、あえて残してるんでしょうか。
最初の60分はテレビシリーズを再編集した総集編じゃなくて、全面的にストーリーを構成して作り直してほしかったなぁというのが正直な感想です。
やっぱりあれは駆け足すぎですよ。
雑想 / アニメ
「劇場版 selector destructed WIXOSS」見てきました
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