きゃらりこ日誌

2022年01月

AirPods(第2世代) 3 Weeksレビュー

PC・家電

Apple Storeの初売りセールで、旧型の第2世代AirPodsを買ってしまいました。
最新の第3世代AirPodsが昨年10月に発売されてはいますが、こちらの方が安かったので…
この第2世代AirPodsは3年前の2019年3月に発売されたもので、初めてApple H1チップを搭載したイヤホンです。
Bluetooth 5.0にも対応しているので、Apple製品以外のBluetooth対応機器でも使えます。
コーデックにはBluetoothには必須のSBCに加え、Apple独自のAACも使用されています。
その形状から発売当初は「耳からうどん」と揶揄されたもしましたが、他社から見た目が似たワイヤレスイヤホンが続々と発売されるなど、今ではすっかりお馴染みのデザインになっています。
3週間ほど使ってみたのですが、ユーザに最良の体験を提供したい(※最上級機種はAirPods Proであり、発展途上の製品なので「最高の体験」とまでは言わないでおきます)というAppleのこだわりを随所に感じることができる製品でした。

AirPods(第2世代)
AirPods(第2世代)
(画像出典:Apple Storeオンライン AirPods(第2世代)

3年前の機種なのでたくさんのレビューがネット上にあり、いまさら感はありますが使ってみた感想です。
まず、価格がちょっと高いです。
人生初の1万円オーバーのワイヤレスイヤホンです。
ただそれだけの値打ちはあって、世間の評判通り、音がとてもいいです。
まるでオーディオスピーカーから直接聞いているような感覚でした。
普段愛用している3千円台の、高音質な安い有線イヤホンとは格が違うクリアな音でびっくりしました。
音量を上げてみると、その良さがもっとよくわかりました。
1万円以上の価格帯のイヤホンは初体験だったのですが、いいお値段がするイヤホンはそれ相応の音がするものなのですね。
また、あまり音質が良くないPodcastでも、それなりにいい音で鳴ってくれます。
これは凄い。

ただAirPodsはオープンエアー型なので、最近主流のカナル型と違い、外部への音漏れに気をつける必要があります。
しかし最近の公共交通機関は換気のために窓を開けており、外の騒音が車内にガンガン入ってくるため、極端に大きな音量で聞いていなければ音漏れを気にする必要はないと思います。
なおマイクも、それなりにいい音らしいのですが、AirPodsで録音したことがないのでよくわかりません。
ちなみにライブリスニングという機能を使うと、iPhone・iPadの内蔵マイクで拾った音をAirPodsで聞くことができます。
これ、いろんな使い方ができますね。

使い勝手ですが、耳に装着するだけで自動的にペアリングしてくれる機能が非常に便利です。
私が使ってみた範囲では、普通のBluetoothイヤホンだとペアリングに失敗しやすい場所にいても、通常よりもやや遅くはなりますが比較的すぐにペアリングしてくれました。
また普通のBluetoothイヤホン電波状態が悪くて音が途切れがちな雑踏の中にいても、音が途切れることはありませんでした。
ちなみにペアリング完了時に「ズチャーン」という合図音が鳴るのですが、それがmacの起動音を彷彿させる音色なのが興味深かったです。
バッテリーの残量が少なくなったことを知らせる音も、今聞いている音楽を邪魔しないように短く控えめな音なので、好感が持てます。
また、ボタンを押さなくても、Hey, SiriというだけでSiriが聞き取ってくれるのが超便利です。
しかも音楽再生を中断せず、そのまま応答してくれます。
これは、普通のBluetoothイヤホンにはない機能です。
充電ケースに入れておくと勝手に充電してくれ、充電速度も速いので、バッテリーの持ちをあまり意識しなくてもいいのもうれしいです。
また片耳だけの使用も可能なので、片方のバッテリーが切れたら充電ケースに入れ、充電ケースからもう片方を取り出して、……とやれば、バッテリー切れにおびえる必要はなくなります。
充電ケースは、金属製ヒンジとマグネットの合わせ技のおかげで、パカッと開いて、パカッと閉じての感触が非常に気持ちいいです。
またiPhone・iPad使用中にケースのふたを開けると、ケースと左右のイヤホンバッテリー残量がポップアップ表示されます。
ポップアップ表示を消してしまっても、ケースのふたを開いている間はウィジェットでもバッテリー残量を見ることができます。

充電ケースの仕組みが気になったので調べてみたら、ケースの中の底部に電極が設けられており、ケースの底の電極とイヤホン下部の電極が接触することで充電が始まるようになっているそうです。
イヤホンをケースの底にしっかりと密着させるためにも、マグネットが活用されているようです。
イヤホン側の電極はメッキになっていて、どう見ても電極ではなくデザインのアクセントにしか見えません。
ただ艶のあるケースの表面は、とても傷つきやすいそうです。
Appleあるあるですね。
私は傷つき防止のためにダイソーで購入した充電ケース用のシリコンカバーに、根付ストラップ用の紐をつけて使っています。

Hey, Siriの聞き取り機能やバッテリー残量のポップアップ表示など、iOS・iPadOSもAirPodsのためにOSレベルで特別な機能を提供しており、これがAppleの「最良の体験」につながっているのでしょうね。
これは、もっと早く買うべきでした。


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