
こちらは、2001年1月に発売された松下電器(現 Panasonic)製の32MBのSDカード(SDメモリカード、型番:RP-SD032、日本製、当時の価格¥13,500)。
HIGH SPEED(最大25MB/s)タイプです(当時スピードクラスは存在しない)。
MNPH78DHBというSDカードコントローラを介して、SumsungのK9F5608U0Aという32M×8ビットNAND型フラッシュメモリにつながっているようです。
またフラッシュメモリはSDカードの横幅いっぱいで、SDカードコントローラも残ったスペースに配置されていました。
端子の裏側にある金色の丸い電極は、検査用のパターンでしょうか。
なお分解の際に開け方が分からず、ハサミで切ってしまったので外装が欠けています。

一方、こちらは2014年12月に発売されたTOSHIBA製の16GBのSDカード(SDHC UHS-I 16GB、型番:SD-K016GR7AR040ACH、日本製、購入価格¥621)。
パッケージには“特定の海外国/地域向け商品”と書かれていますが、中国語・英語併記のデザインであるところからみると、中国向け商品のようです。
前述のSDカードと違い、SDHC規格 UHS-I(最大40MB/s)で耐X線仕様です。
SDカードコントローラ・フラッシュメモリの小型化・大容量化が進み、SDカードの上側1/3のサイズに収まっていました。
そのためカードの大部分は、外装だけの張りぼてになっています。
光にかざすと、電極のある面にうっすらと配線の跡が見えました。
かつては32MBのSDカードが1万3千円もしたのに、14年後の現在は128GBで1万円前後になり、しかも大容量化・小型化・高速化されるとは技術進歩はすごいですね。
ちなみに現在発売されている製品の中で容量が一番大きいものは、サンディスクのExtreme Pro 512GB(SDCXC、UHS-I Class3、型番:SDSDXPA-512G-G46)で¥58,100(2015年11月9日現在)だそうです。
ハードディスクドライブに匹敵する大容量!
今はまだ高価ですが、SDカードがハードディスクドライブの価格に追いついてしまう日も遠くはなさそうです。