きゃらりこ日誌

2020年10月

PC・家電 / 技術 / メモ

印刷のトンボって、描き方に決まりはあるの? たぶん、ない…

Affinity Desigherには、日本式のトリムマーク(トンボ)を描く機能がありません。
必要に迫られたら自前でトンボを描くしかないなと思ったのですが、そこでふと疑問に思いました。
日本式のトンボって、描き方に決まりがあるのかな?と。

そこで地元の図書館で、DTPが主流になる前に書かれた印刷関係の本を読み漁ってみました。
しかし、トンボのトの字も出てきませんでした。
そこでネットを検索してみたところ、アナログ原稿しかなかった頃のことを懐かしく語っている印刷屋さんのブログ記事を、いくつか見つけました。
それらを読み漁ってみてわかったのですが、アナログ原稿ではレイアウトデザインはデザイナーの仕事で、その実際の原稿作成は版下職人の仕事だったそうです。
そのためトンボは版下職人さんが、烏口やロットリングを使って手書きしていたそうです。
手書きということもあり、トンボの描き方には厳密な決まりはなく、職人さんや製版会社によって異なっていたようです。
あぁ、そういうことだったのか。

漫画はいまだにアナログ原稿で入稿している人もいるなと思い出し、市販の手描き用の漫画原稿用紙も確認してみました。
ただ、こちらもメーカーによってトンボのデザインが異なっており、トンボの代わりに内枠・外枠だけで済ませているものもありました。
漫画原稿用紙の業界にも、標準的なトンボの形式はないようです。

仕方がないので、事実上、印刷業界の標準になっているAdobe Illustratorのトンボを参考にすることにしました。
Adobe Illustratorのトンボ
Adobe Illustratorのトンボ

調査の結果は、上の図の通りです。
なぜかセンタートンボの長さだけが、インチ単位でした。
……インチ?
Adobe Illustratorは海外のソフトなので、内部処理の都合なのかな?
でも角トンボがミリメートル単位なのが謎ですが。
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