きゃらりこ日誌

2024年07月

娯楽

熱海五郎一座の公演を見に行ってきました

先月の話なのですが、「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第10回記念公演 東京喜劇『スマイル フォーエバー ~ちょいワル淑女と愛の魔法~』」 を見に行ってきました。何年も前から、毎年ニッポン放送で盛んに熱海五郎一座のラジオCMが打たれていたことから、ずっと興味があったのですが、ようやく重い腰を上げて見に行ってみました。見てきたのは、千秋楽の前日6/26 13:30開演の公演です。新橋演舞場に来るのは初めてです。しかも2階席の前から2列目という、1等席の中でも結構いい席が取れたので、ワクワクでした。

熱海五郎一座 開演前
熱海五郎一座 開演前

今回は伊東四朗さん・松下由樹さんをゲストに迎えて、いつもとは趣向が違う現代の魔法ファンタジーなお話しでした。
高齢者揃いの熱海五郎一座の面々の中でも、伊東四朗さんは最年長の87歳ということもあり、さすがに動きのある芝居は無理なようです。そこで、その場を極力動かないで展開できるような脚本になっており、伊東さんは基本棒立ちのままでした。しかも移動の必要がある場合は、必ず付き添いがつくという行き届いた配慮。一座の成り立ちからして伊東さんありきではあるものの、そこまでして無理に伊東さんを起用しなくてもよかったんじゃないかなぁという気はします。

さて演劇の内容の方ですが、「東京喜劇」と名乗っていますが、メリハリが効いてなくて笑いのレベルが低いのなんの。それは置いておくにしても、観客の笑いの沸点も低すぎです。お金を払ってる分楽しまなければ損なので、自分の中の基準レベルを下げて観劇しましたが、失笑レベルのネタでも観客は普通に笑っていて、私は非常に困惑しました。残念なことに終盤あたりのシリアスなシーンでも、観客の笑いが起きてしまいました。ここ、笑うところじゃないだろうに。またカーテンコールでも、観客のレベルの低さを感じました。出演者がお辞儀をしている間は、音楽に合わせた手拍子から拍手に切り替えるのがマナーなのですが、大多数の観客は手拍子をし続ける始末。なにそれ。

なんか全体的にガッカリでした。こんなのを10年以上もやってるの!? この内容じゃ、次回見に行くことはないなぁ。非常に残念な観劇でした。


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