きゃらりこ日誌

2018年07月

インターネット / サイト管理

XREAの思い出

XREAとの出会いは今から16年前の、2002年のこと。
当時のインターネット界隈ではホームページを持つことが流行っており、パソコン向け・携帯電向けの無料ホームページサービスも花盛りでした。
回線やサーバの性能は今と比べると貧弱で、バックボーン100MBの高価な回線に複数のサーバが接続され、ホームページ容量は無料プランだと上限が10MBなのが当たり前の時代でした。
一時的なアクセス殺到でサーバ・回線の負荷が上がったり、1か月間管理画面にログインがなかったり、1ヶ月間ホームページにアクセスがなかったりすると、問答無用でアカウントを削除するサービスも多くありました。
そんな中、私は2001年にこのブログの前身となるホームページを、ポータルサイトgooの無料ホームページサービスを使って開設しました。
翌年にはホームページサービスが終了することになり、いろんな無料ホームページサービスを渡り歩いた末に、2002年11月にXREAに移転しました。
CGI・SSIが使えたり、一定の条件の下で広告の移動が可能であるなど、無料・低価格で使えるホームページサービスとしては破格の好条件でした(今もこれらは変わっていません)。

XREAのトップページ(2002年11月頃)
XREAのトップページ(2002年11月頃)

XREAは2001年8月サービス開始だそうで、私はサービス開始2年目から使い始めたことになります。
GMOインターネットグループ入りしたときのインタビュー記事で知ったのですが、XREAを運営するデジロックの社長は、私が使い始めた当時はまだ学生で、在学中にデジロックを起業したそうです。
トラブルがあっても自己解決ができる上級者向けをうたっていたサーバでしたが、サポート掲示板でリクエストをすれば不足しているPerlモジュールをインストールしてくれたり、必然性があれば広告免除・無料で容量アップしてくれるなど、柔軟な運用が行われていて、それなりに良いレンタルサーバでした。
それから何年かすると、サポートも管理体制も最悪な暗黒期に突入します。
求人情報サイトのインタビュー記事によると、この頃のスタッフ数は社長も含めてたったの2人だけで、サポートは外注で回していたそうです。
この人数では、さもありなん。
私が使い始めたころには少なくとも、サーバ担当の山口さん(サポート掲示板に登場していたWebmasterさん?)と、ドメイン担当の吉澤さん(かつてVALUE-DOMAINで、ドメインの名義人を匿名にしたときに、代わりに名義人として表示されていた人)がいたはずなのですが…
運営会社がGMOインターネットグループに入ってからは、XREAはまともになり、ここ何年かはサポートも普通になり、サーバもリプレースされて安定して稼働しています。
ちなみに前述のインタビューによると、現在のスタッフ数は20人弱だそうです。

MySuite.netのトップページ(2001年7月頃)
XREAのサービス開始前に存在し、後にXREAに統合された、MySuite.netのトップページ(2001年7月頃)

暗黒期には、いろいろな事件がありました。
夜中にサーバが止まったら翌朝まで復旧しなかったり、創業時から使用しているS1~S3サーバは仕様変更の実験台にされがちなため不具合が出やすかったり(自作サーバだったそうです)、サーバのHDDクラッシュで日次バックアップも吹っ飛んで1か月前の状態に巻き戻されたり。
またウェブサーバが複数回にわたって改竄されたり、広告サーバが改竄されてマルウェアを配布している状態になっているのにしばらく放置されていたなんて事件もあって、セキュリティ系のサイトで報じられてしまったり。
サポート掲示板がスパムで荒れまくったり、サポート掲示板に日本語を理解できない海外ユーザ(規約違反)が増えたり。
毎年のように共有SSLの証明書や無料で使えるドメインの延長を忘れたり、上位レジストラのenomがxrea.comのドメインを一時停止したためXREAにアクセスできなくなったりという事件もありました。
幸いなことに、私は上記のいずれの被害にもあったことはありません。


X-BEATのトップページ(2003年4月頃)
X-BEATのトップページ(2003年4月頃)

あとアダルトサイト向けのX-BEAT!というサービスもありました。
サポート掲示板では「管理システムのOEM提供という形になっていますので、若干制限を設けたりされていることもありますが、基本的には同じです。」とのアナウンスで、運営会社はアメリカのカリフォルニア州のTC-X Communications だということになっていました。
しかしトップページのデザインはXREAの色違いで、VALUE-DOMAINのドメイン持ち込みも可能。
またドメイン周りの情報を見たりすると、無関係であると主張するのは無理があるような…
こちらは、リソース制限を厳しくしていたため503エラーが出やすく、夜は使えたものではありませんでした。またサーバがFBIに差し押さえられて止まったり、ドメインの更新忘れでつながらなくなったり、ドメインの更新し忘れを機にいつのまにかDX-BEAT!に変わっていたり、たまに24時間以上サーバが止まっていたり、アナウンスなしにサービスを終了したりという事件もありました。
私は検証用にX-BEATに1アカウントを持っていましたが、全く使い物にならなかったので放置状態でした。

XREAは、こういう過去があるサーバです。
だからXREAを商用のサイトに使おうなんて思いもしません。
まともなサーバを使いたいなら、有料の「さくらのレンタルサーバ」とか、現在は同じくGMOグループ入りしていいる「ロリポップ!」が、昔からの鉄板ですね。
15年もの長きにわたってXREAに居るせいか、愛着が湧いてしまって、ここから離れがたくなっていました。
現在では共用レンタルサーバ以外にも、クラウドサーバやVPSなどの選択肢があると思いますが、このブログは丸1日くらいなら止まっていても問題のないまったり運営なので、これからもXREAのままでいいかな。
[ 秋野よう | この記事のURL ]