きゃらりこ日誌

2021年01月

生活

ケチャップっぽい味のカレーの正体

最近、親が作ってくれるカレーがとてもケチャップっぽい味です。
そして酸味も強いです。
しかし私が作るときは、まったくそうはなりません。
不思議に思い、すっぱくなった理由を親から聞きだしてみました。

捜査開始


まず、カレールーの種類は変えていないとのこと。
私は過去にいろいろなメーカーのカレールーを食べ比べてみたことがあるのですが、その結果安売り商品ではなく、昔からある定番ブランドの商品のほうが確実においしいことがわかっています。
しかし今回はそれが原因ではないようです。
さらに聞き出していったところ、中辛と辛口のカレールーを混ぜて使っているとの回答が。
メーカーが血がにじむ努力をしてベストな状態に仕上がっているカレールーを、同じブランドとはいえ異なる味・配合のものと混ぜて、ベストなバランスを崩してしまうとは…
ただ、以前から異なる辛さのルーを混ぜる行為は行っており、今回これが原因で急に酸味が増えたとは考えづらいです。

挽回する方法を探る


とりあえず原因究明は後回しにし、目の前のケチャップ味のカレーをおいしく食べる方法を見つけ出します。
まずカレーの隠し味として定番の方法が使えないか考えてみます。
バターを加える方法ですが、これは乳製品と動物性油のうまみを使ってコク出しをするものです。
コクやうまみは出るものの、味がボケる難点があります。
次に微量のインスタントコーヒーを入れる方法。
これはコーヒー粉の苦みで、焦げ味を加えるものです。
このすっぱいカレーに苦みを加えてしまうと、すっぱくて苦くなるだけです。
また牛乳や生クリームを入れる方法。
味がまろやかにはなるのですが、辛みやうまみまで薄まってしまい、これもまた味がボケてしまいます。
ボケを補うべく、コショウやトウガラシ・ラード・カレー粉などを足してみたことがあるのですが、これもまた味のバランスがおかしくなるだけでした。

トマト料理にヒントを発見


そこでケチャップからの連想で、トマト料理のテクニックから何か学べないか調べてみました。
するといいヒントが見つかりました。
そもそもトマトの酸味はクエン酸によるもので、クエン酸は175℃の熱をかけないと分解されないそうです。
そしてトマトを油で炒めるとクエン酸の酸味は減るとのことでした。
しかし、カレーは油で炒めるわけにはいきません。
また別の方法として、ジャムなどで糖分を加えると酸味が和らぐというテクニックが書かれていました。
半信半疑でカレーにリンゴジャムを混ぜて食べてみたところ、あらびっくり。
あんなにすっぱかったカレーが、辛くておいしいカレーに大変身。
甘口カレーになってしまうかと思いきや、甘味はほとんど気になりません。
そういえばハウス食品のバーモンドカレーには、リンゴとハチミツが入れられていますが、あれは理にかなっていたのですね。

原因はおそらく…


これでカレーがすっぱくなった原因が、何となくわかりました。
タマネギの炒め不足による、糖分不足の線が濃厚です
そういえば、最近ビーフシチューもケチャップっぽい味がして戸惑っていたのですが、これが原因かも。
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