蔵書管理ソフトについて考えていたのですが、私が要求するレベルを満たすには、どこからか詳細なMARCを購入するしかないという結論に達しました。
まず有料のMARCでは、日本書店商業組合連合会の「日書連MARC」だと、最低でも年¥5,000程度(小・中学校向けの料金)。
大半の公共の図書館が使っている図書館流通センターの「TRC MARC」だと、TOOLiを使っても月¥20,000(図書館向け TRCとの図書購入の取引が必要)。
日外アソシエーツのMARCは、NICHIGAI/WEBサービス BOOKPLUSを使うと年¥7,308(年間定額制の個人ライセンス 件数課金制なら、詳細表示で30円/件+消費税)。
無料のものでは、情報システム研究機構 国立情報学研究所のNACSIS-CATを流用する手があります。
しかし軽く調べてみたところ、私が必要としている一般書・マンガ・ライトノベルに弱いことが発覚。しかも学術研究利用に限るとのこと。
また国会図書館が公開しているJAPAN MARCもありますが、こちらは更新がかなり遅いです。しかし完成度はピカいちです。
HTML形式でも公開されていたり(ホームページ版の「
日本全国書誌」)、プログラムを使って検索フォームを叩くことが認められていたり(ただし申請が必要)、また
国立国会図書館デジタルアーカイブポータル経由になりますがAPIが用意されていたりします。
ただし国会図書館に納本されていない書籍は、まず登録されません(特に18禁の書籍がなかったり、全10巻なのに4巻と10巻の情報しか登録されていない等 納本義務を遵守しない出版社が悪いのですが、どうしようもない)。
あと、Amazon.co.jpのデータからMARCを勝手に生成する「
無料MARC」という野良サイトがありました。
現状ではAmazon.co.jpのデータの流用&JAPAN MARC&人力修正(読み仮名の入力や、書名・著者名の修正など)を組み合わせてやるのがいいようです。
余談ですが、Amazon.co.jpが使っているMARCはどこなのか気になったのですが、結局わかりませんでした。
取次が大阪屋
※なので、大阪屋MARCではないかと睨んでいるのですが……
チラシの裏のメモ程度のものなので、情報が間違っているかも。
※2008/6/2追記
6/2より、Amazon.co.jpの取次(新刊本のみ)が日本出版販売に変更されました。ということは、今日以降の新刊本は日販MARCになるのかな?
※2009/1/14追記
Amazon.co.jpは「
BOOKデータベース」を使用しているようです。
(初出:はてなダイアリー「Tech² memo」)