きゃらりこ日誌

2021年04月

生活 / 時事・社会

かぜ薬にも新型コロナウイルスの影響が…

私が風邪をひくとき、たいていは何かしらの前兆があります。
一番わかりやすい症状は、全身にごく軽くだるい筋肉痛が生じること。
しかもそれは、前日の夕方か、就寝のちょっと前に生じます。
こうなってしまうと、もう風邪を避けることはできず、翌朝には熱・のどの痛みに襲われてしまいます。
本格的に風邪をひいてしまう前に、科学的に根拠がありそうなよく知られている民間療法にも頼ってみましたが、どれも悪化を防ぐことはできませんでした。
市販の総合感冒薬を飲んでも、翌朝の症状が多少軽くなる程度で、しばらく何日か調子の悪い日が続くことは避けられません。
しかし処方薬のサラザック配合顆粒(PL配合顆粒のジェネリック医薬品)とトラネキサム酸(500mg)を飲むと、翌朝には風邪は完治します。
以前の職場では、仕事内容の関係で風邪をひきやすかったので、何度もこの薬のお世話になりました。
ただ病院の処方だけでは薬の数は足りないし、夜中や休診日などの事情ですぐに薬を手に入れることができるとは限りません。
そこで、私はいつも海外の薬局のネットショップでサラザック配合顆粒とトラネキサム酸を購入しています。


トラネキサム酸カプセル250mg「トーワ」のパッケージ
トラネキサム酸カプセル250mg「トーワ」のパッケージ

転職して仕事内容が変わったこともあり、最近は風邪をひくことはなかったのですが、久しぶりに風邪の前兆を感じたので、サラザック配合顆粒とトラネキサム酸を飲みました。
相変わらず効き目は抜群だったのですが、トラネキサム酸の残りが少なくなったので、補充のために久しぶりに海外の薬局のネットショップにアクセスしました。
ショップの在庫状況を確認すると、どの日本の製薬会社のトラネキサム酸も品薄・欠品とのこと。
別のネットショップのインド・イギリスの製薬会社のトラネキサム酸も、同様に品薄・欠品でした。
どういうこと?と思って国内の複数の製薬会社のサイトを見ると、新型コロナウイルスの影響で中国の原薬メーカーからの供給が少ないため、出荷調整をかけているというリリースが出てました。
他の製薬会社では、他社の出荷調整の影響で注文が殺到したため、こちらも出荷調整がかかっているとのこと。
ちなみにトラネキサム酸には止血・抗炎症作用があり、なおかつ充分枯れた薬で重大な副作用もありません。
出血・炎症を止める用途で汎用的な薬であるため、新型コロナウイルスの治療でも使われており、世界的に品薄になっているようです。
新型コロナウイルスの影響は、ここにも来ているんですね。


【注意】
処方せん医薬品に指定されていない医療用医薬品は、厚生労働省が2005年3月に出した通達(「処方せん医薬品等の取扱いについて(平成17年3月30日薬食発第0330016号)」)で定められている通り、例外的に指定された条件のもとで処方箋なしで零売薬局で購入することができます。
※改訂版の最新の通達は「薬局医薬品の取扱いについて(平成26年3月18日 薬食発0318第4号)」です。
医薬品等の個人輸入の制度を使うと、自己使用に限り、一部の医療用医薬品を個人輸入することができます。
また薬の選定については、過去に自身に処方された実績があるもので、なおかつ副作用が少なく比較的安全で枯れた薬であるということを調べ、自己責任で服用しました。
海外の薬局のネットショップについては、日本国内に母体となる薬局があり、なおかつ国内の薬を逆輸入するという形態をとっている、日本語対応の老舗のネット薬局を選定しています。
なお医薬品にまつわる諸規制や薬の安全性の確認は難しく、また自己判断による服薬は医薬品副作用被害救済制度の対象外になるため、お勧めできません。


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