きゃらりこ日誌

2009年03月

PC・家電 / 技術

auの「ドメイン認証規制」ってダメだなぁ

先週から携帯電話に、1日に4・5通迷惑メールが届くようになりました。
auの携帯電話を買ってから4年弱たちますが、今までは年に2・3通だったのになぁ。
本文中に書かれているURLが、いつも同じドメインなのでググってみると有名な迷惑メールのようで……
で、メールヘッダを見たところ、送信元のISPはロシア・アメリカ・ブラジル等。
これが噂のボットネットを使った迷惑メールってやつか?


From・Reply-toには有名サイトのドメインを詐称していたので、auの「ドメイン認証規制」で対策がとれそうなので、導入してみました。
結果、メールヘッダのReceived-SPF:が、Fail(詐称)・SoftFail(詐称の可能性あり)のものは届かなくなりましたが、しかしNeutral(判定不能)・None(SPF設定なし)はスルーでした。
つまり迷惑メールが、SPFレコードを設定していないドメインを詐称した場合は、「ドメイン認証規制」は効果なしってことです。
Neutralはまだ分かるにしても、Noneがスルーか……


なお私の場合、ドメイン認証規制で迷惑メールが半減しました。
自分が所有するドメインにはSPFレコードの設定を済ませてありますが、正当な送信者がドメインのSPFレコード設定をミスっていたら規制の巻き添えになってしまうので、ちょっと心配です。

auのスパムメール対策「メールフィルター」機能の一覧
名称説明
未承諾広告規制タイトルに「未承諾広告※」があるものを受信拒否。
なりすまし規制送信者メールアドレスがPHS・携帯電話なのに、PHS・携帯電話会社以外のプロバイダ経由で届くメールを受信拒否。
ドメイン認証規制送信者メールアドレスの、ドメインのSPFレコードを見て、メールアドレスの詐称を判定。Fail・SoftFailなら受信拒否。
指定受信リスト送信者メールアドレスのホワイトリスト。
指定拒否リスト送信者メールアドレスのブラックリスト。
一括指定受信インターネット・au・DoCoMo・ソフトバンクモバイル・イーモバイル・ウィルコムそれぞれからのメールの、受信許可・拒否。
URLリンク規制 本文にURLが含まれるメールを拒否。
ただし、本文にURLが書かれているメルマガ・お知らせメールや、空メール登録の返信メール等も巻き添えになる。
HTMLメール規制HTMLメールを拒否。
ただしデコレーションメールも拒否されてしまう(デコメ=HTMLメールの一種 なので)。
拒否通知メール返信設定「指定拒否リスト」・「一括指定受信」・「URLリンク規制」・「HTMLメール規制」で受信拒否した場合、送信元にエラーメールを返すかどうか。


なおauには、メールヘッダやタイトル・本文を規制できるフィルターはありません。
パソコン向けのメールサービスだと、タイトル・本文フィルタは基本的な迷惑メール対策機能で、auと同じ機能のほうは有料オプションだったりするのに……


(初出:はてなダイアリー「Tech² memo」)

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