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[ 秋野よう | この記事のURL ]
都市探究 「渋滞問題」 疲れ知らずの「空」待ち族
【福岡】 福岡市・天神の空き駐車場を求めて徘徊(はいかい)する車を取材する途中、奇妙なことを耳にした。徘徊ではなく、駐車場の「満」が「空」になるのをいつまでも待つ、いわば「『空』待ち族」がいるという。早速、多く出没すると聞いた現場へ向かった。
週末午後。岩田屋本館、新館、ソラリアプラザが面する「きらめき通り中央交差点」から国体道路まで約三百メートルの市道。きらめき通り、ソラリアプラザ、福岡中央自動車の三駐車場が並ぶ。
車列は既に長く伸びている。通りは二車線。だが、「空」待ちの車列は路肩をまたぎ、通過車両はゆっくりと中央線の上を走る。岩田屋本館から警固公園前までの約百五十メートルは、実質的に三車線になっていたのだ。
たまに「空」になっても、一台ずつしか進めない。かなりのストレスだろう。でも、運転席をのぞくと、ドライバーの表情は、それほど険しくもない。なぜ? なんとテレビでプロ野球観戦を楽しみながら「空」を待っていたのだ。
テレビは、衛星通信で道案内するカーナビゲーションシステム。十台に二、三台の割合で搭載していた。うち数台に便乗、話を聞くと—。
まず福岡ダイエー戦を見ていた中央区の会社員男性(36)。「これがあれば三十分待っても平気。いい場面で駐車場に着いたら残念だけどね」。次は、奥さん連れの博多区の会社員男性(32)。「今日は野球。でも、子どもがいたらアニメのDVD」。長丁場になると車内はちょっとしたシアターになるらしい。
退屈しのぎはカーナビに限らない。車内で急に笑い出した中高年女性は、手元に携帯電話。別の車では若い男性が黙々とメール。そこへ「ワン!」。振り返ると、後の車には助手席で愛きょうを振りまくミニチュア犬とたわむれる運転者がいた。
こんな光景は渡辺通り東側のエルガーラ地下駐車場や天神地下街南駐車場でもみられた。余裕たっぷりの「『空』待ち族」は天神中心部で増殖しているのだ。
国土交通省が福岡都市圏の市民約千六百人を対象に行ったアンケートでは、天神を訪れる交通手段は「マイカー」が最多の36・5%。一方で、92%が「渋滞対策がぜひ必要」と回答した。駐車待ち車両は渋滞要因の一つ。マイカー対策は大きな焦点なのだが…。
「渋滞を不快に思わず、むしろ『待つ』ことを楽しむ人が増えているとは、理解に苦しむ」。調査にかかわった同省福岡国道事務所の森山博文交通対策課長は、若者を中心にしたライフスタイルの変化が「対策に微妙な影を落としている」という。
渋滞に伴う時間的ロスさえ、ロスと思わない「『空』待ち族」。しかし、道交法は運転中の携帯電話やカーテレビの利用を禁止している。違反すれば三カ月以下の懲役、または五万円以下の罰金なのだ。 (木村貴之)
大手スーパー3社、パートを組合員化・意欲向上狙う
大手スーパーのイオン、イトーヨーカ堂、西友の3社は最大14万人のパート従業員が正社員と同じ労働組合に加入できるようにする。各社とも全従業員に占めるパート比率が7割超に達し、店長なども一部任せている。正社員と同じ組合を通じて職場環境改善などの要望に応え、パートの士気を向上させて店舗競争力を底上げする。他の小売業も追随しそうだ。
3社はこのほど組合側と基本合意した。約7万9,000人のパートを抱えるイオン、同約5万1,000人のヨーカ堂は2005年2月期中に組合員にする方針で、加入資格を与えるパートの範囲や組合費の負担率など詳細な条件を詰めている。