初日 移動 まず地元のJR駅から上野東京ラインに乗車し、終点の高崎駅まで行きます。長距離移動なので、ちょっと贅沢をしてグリーン車に乗りました。二階席で、さいたまスーパーアリーナや、廃線になった引き込み線跡など、車窓の景色を堪能しながら、くつろいで行きました。ただ川崎駅手前から東京駅まで、数分おきにどこかの座席からアラームが鳴り続けており、これには参りました。
さてグリーン車の混雑具合ですが、休日のため車内は混んでおらず、最初は2人掛けの席に1人が座って埋まるくらいでした。ただ都心から離れるにしたがって空席が目立ち始め、高崎駅到着時には2・3人しか座っていませんでした。
乗り換えミス→焦ってさらにミス 手元の旅程表に、途中駅で湘南新宿ライン特別快速に乗り換えする旨を記載するのを忘れ、そのまま上野東京ラインに乗りつづけてしまいました。そのため11:58高崎駅到着予定に間に合わず、7分遅れの12:05に高崎駅に到着してしまいました。当然のことながら、12:02の上越線 水上ゆきに乗り継ぐことはできません。直前で移動手段を高速バスから電車に変えたがゆえのミスですが、次の水上駅方面の電車は約1時間後です。やっちまった……
ここで焦ってジタバタしてしまいました。約1時間後の電車に乗るしか方法はないのに、なぜか先に進もうとして新前橋駅まで行ってしまいました。またもや、ここで判断に迷い、吾妻線 渋川ゆきを乗り逃すというミスをしでかしました。渋川駅まで行ければ、駅前のファミレスで昼食休憩がとれたのに…… これ以上先には進めないので、新前橋駅の改札外のコンビニでおにぎりを購入し、頭を冷やすために駅前ロータリーの広場で昼食をとることにしました。 焦ったらいいことがないとわかっているのになぁ。しかし今回の旅行の食事も、コンビニおにぎりかぁ……
新前橋駅 横新前橋駅前ロータリー内の広場 バスで遅れを挽回 1時間後の上越線 水上ゆきの電車に乗り、14:15水上駅に到着しました。ここで、もう一度乗り換えます。ただ上越線 長岡・越後湯沢方面ゆきの次の電車は17:50です。2.5時間待ちか…… ちなみに水上駅から土合駅の区間は一駅ですが、徒歩だと上り坂を8.2kmも歩かなければなりません。そこで水上駅で関越バスに乗り、土合駅の先にある谷川岳ロープウェイ土合口駅(谷川岳ベースプラザ)まで行くことにします。運賃は¥755と割高ですが、背に腹は代えられません。
幸いなことに、バスのダイヤは水上駅に到着する電車にあわせて組まれているたため、少し待っただけでバスがすぐに来ました。バスは坂道をぐんぐん登っていき、ときどき登山やハイキングに来た人たちとすれ違いました。なんとか14:42谷川岳ロープウェイ駅(谷川岳ベースプラザ)に到着しました。バスのおかげで、約30分遅れまで時間を短縮することができました。
一ノ倉沢出合へ 谷川岳ロープウェイ土合口駅から先は、自動車通行禁止の国道291号を走る電気ガイドバス(運賃¥0+ガイド料¥500)に乗り、今回の旅のお目当てのひとつの谷川岳の一ノ倉沢出合に向かいます。一ノ倉沢出合までの国道・湯檜曽川沿いの山道は、一ノ倉沢トレッキングコースとして整備されています。特に国道は舗装されているので、普通の靴でも歩けます。のんびり歩いても所要時間は1時間程度です。眺めがよく、また数か所にベンチも設置されているので歩いてもよかったのですが、地元のガイドさんから谷川岳の観光情報を得るため、かわいい小型の電気ガイドバスに乗りました。ただ残念なことに、私が興味を惹かれる観光情報はあまりありませんでした。ただガイドのおばちゃんによると、今年は雪がまだ多く残っているほうだ、とのことでした。 みなかみ町観光協会 みなかみパーフェクトガイド「イベント情報」(谷川岳一ノ倉沢電気ガイドバス) →https://www.enjoy-minakami.jp/event.php
電気ガイドバス 走行中の電気ガイドバス 一ノ倉沢出合の駐車場に到着すると、雪渓が飛び込んできます。雪渓の末端は、未知のすぐ手前まで迫っており、直接手で触れることもできました。沢に降りて冷たい沢水をすくったら、雪解け水ならではの冷たさにびっくり。しばらくあたりをウロウロしたり、ボーッとしたり、たまたま見つけた記念スタンプを押したりして、一ノ倉沢出合を堪能しました。
ちなみにこの一ノ倉沢は、JR東日本管内で発売されているミネラルウォーター「From AQUA」(旧称「谷川岳の名水 大清水」)のパッケージデザインのもとになっているそうです。そういえば、さっき乗ってきた電気ガイドバスの車体にもFrom AQUAの広告がありましたね。そこで持参したFrom AQUAと、記念撮影をしてみました。
一ノ倉沢とFrom AQUA なお帰宅後に知ったのですが、午前中、ここから見える衝立岩付近で滑落死してしまった方がいたそうです。駐車場に止まっていたパトカーは、この件だったのか。また1960年の「谷川岳宙吊り遺体収容 」も、この衝立岩が現場だったと知りました。この先の登山道の岩肌に、谷川岳で亡くなった人たちの慰霊のプレートが何枚も貼りつけられていたので、谷川岳は恐ろしい山なのだなと感じていたのですが、まさか今日も事故があったとは……
ちなみに国道291号は、ここからさらに清水峠を越えて新潟県南魚沼市まで至るのですが、道路は一ノ倉沢出合で一旦終わっています。ここから先は、あまりの山の険しさで未成区間になっています。なお清水峠の先にある、新潟県側の一部区間については、明治時代には一部完成していたそうですが、崩壊が相次いだため復旧が断念され、その区間は大正時代から廃道同然になっているそうです。
新道経由で下山 出発時間にはまだ早いのですが、20分も堪能したので、そろそろ下山します。ちなみに帰りの次の電車まで、まだ3時間あります。電気ガイドバスで走ってきた国道291号を戻るのもいいのですが、今回は一ノ倉沢出合の先の登山道を進み、湯檜曽川沿いの新道に降りて沢を渡りながら、のんびり土合駅へ戻ることにします。 みなかみ町観光協会の谷川岳のパンフレット(地図入り) →https://www.enjoy-minakami.jp/pdf/tanigawadakecourseja.pdf
ここから先の山道は誰もいないので、マスクを外して新鮮な空気を吸いながら進みます。 新道は、途中で橋のない沢をいくつか渡ります。事前の情報収集では冠水しているとのことだったので、ワークマンの「防水サファリシューズ」(¥1,500)に、自衛隊員向けの中敷き「BMZ キュボイドパワーミリタリー」(定価¥4,180)を入れたものを履いてきました。ただサファリシューズの靴底は柔らかく、地面の凹凸がダイレクトに足裏に伝わってきたので、もう1枚中敷きを足しておくべきだったかもしれません。なお現地は2日前から天気がよかったこともあり、沢の水量もたいしたことはありませんでした。ただマチガ沢を渡るところでちょっとだけバランスを崩し、靴下が少し濡れるハプニングはありました。 ちなみに現地の状況は、「谷川岳山岳資料館 」や、群馬県のウェブサイトの「今日の谷川岳 」のページが参考になります。
幽ノ沢方面と新道方面の分岐地点で新道に降りるのですが、パンフレットに「急登」と書いてある通り、ここを下るのはなかなか大変でした。降りた先も湧き水が道の上を流れていたり、沢には大きい石がゴロゴロしています。ただ一ノ倉沢トレッキングコースとして整備されているので、全体的には歩きやすかったです。虫よけスプレーも持ってきたのですが、今回は使用する必要はありませんでした。
新道 一ノ倉沢を渡る マチガ沢を渡る ワークマンの防水サファリシューズ そんなこんなで、少し早めの1時間10分で土合駅に到着しました。所用時間は1時間半を見込んでおり、途中で川縁にたたずんで湯檜曽川の流れを堪能したり、休憩所で休んだりしていたので、それで時間を潰せたかなと思っていたのですが、あまり潰せなかったみたいですね。
湯檜曽川 土合駅見学 ここからすぐにバスで水上駅まで戻る計画でしたが時間があるので、土合駅の地下にある下りプラットホームを見学し、18:18土合駅発の上り電車で水上駅まで戻ることにしました。
土合駅は観光名所なので、登山の帰り客や観光客が多かったです。ただ土合駅の地下プラットホームに向かう通路・階段は薄暗く、誰もいないときに来たら怖そうです。風よけの設備が設置されているため、通路に強風が吹くことはありませんが、電車の到着とともに湿ってひんやりとした空気がすーっと流れてきます。
土合駅 土合駅構内 上り線(地上)ホーム方面 土合駅構内通路 下り線(地下ホーム)方面 486段の階段は地下プラットホームが見えないほど長かったです。10分かけて、やっとのことでプラットホームに降り立ちました。 ここで膝が笑っていることに気がつきました。しかしこのときは、あとでこれが大変なことになるとは思いもよりませんでした。
地下プラットホームへの階段 土合駅プラットホーム プラットホームの長岡・越後湯沢方面を見ると、もやがかかっています。もやの中に突入してみようとホームの北端まで行ってみましたが、もやの中心はもっと奥にあるようでした。なお駅ノートはプラットホーム上の待合室の中にありましたが、空気中の湿気を吸ってしっとりとしていました。
5分ほど地下ホームを堪能し、地上に戻ります。帰りは上り線のプラットホームから発車なので、さっき降りてきた階段を一生懸命登ります。やはり一気に登るのは無理ですね。階段の途中に設置されたベンチに座ること3回。15分かけて、やっと改札口前の待合室に到着しました。なお階段の上り下りのときにアクションカメラを回していたので、待合室で確認してみたところ、内蔵バッテリーの電池切れにより録画されていませんでした。あら、残念。
ここで本日の宿を、スマートフォンを使ってウェブ予約しました。急な予定変更に対応できるようにするため、いつも当日昼~夕方に直前予約することにしているですが、17時をとっくに過ぎているのに午前中に見たときの状況とほとんど変わらず、宿の空室は増えていません。夕方になれば、当日キャンセル分が出てくるはずなのですが…… 翌日知ったのですが、今日・明日は高崎駅近くの高崎アリーナでB'zのライブツアー「B'z LIVE-GYM 2022」が開催されており、そのため周辺の宿の予約が埋まっていたようです。そんな中、楽天トラベルでなんとか今夜の宿「セントラルホテル高崎 」を確保しました。
足にトラブル発生 土合駅の地上ホームから上越線 水上ゆきの電車に乗りました。水上駅では、乗り換え&コインロッカーの手荷物を回収するため、ホーム上の乗り換えの階段に移動します。 ここで足に大トラブルが発生しました。大腿四頭筋の外側広筋に力が入らず、ホーム上の乗り換えの階段で転びそうになってしまいました。日ごろの運動不足で足が弱っていたうえに、土合駅の階段でとどめを刺してしまったようです。他の筋肉をフル活用して転倒は回避しましたが、これ重症っぽい気がする…… 荷物を回収し、上越線 高崎ゆきの電車に乗車できましたが、プラットホームと電車の段差が少々高く、弱った足を上げるのは辛かったです。
高崎駅周辺 高崎駅に近づくにしたがって地面が濡れてきています。あぁ、天気予報を信じて折り畳み傘を持ってこなかったんだよなぁ…… 高崎駅に到着すると、傘をさすかどうか迷うような小雨でしたが、本降りにならないうちに急いで今日の宿「セントラルホテル高崎」にチェックインしました。 「セントラルホテル高崎」は高崎駅西口の駅前から見える場所にあります。なお群馬県の観光キャンペーン「愛郷ぐんまプロジェクト 宿泊キャンペーン」の対象宿泊施設なので、今回は新型コロナワクチン接種証明書を提示すると宿泊費¥5,000補助+商品券¥2,000プレゼントが適用されたため、安く泊まることができました。 なお足の調子は相変わらず良くないので、すぐそばの松屋で夕飯を済ませ、駅前のイオンスタイルに寄って明日の非常食を購入し、さっさとホテルに戻りました。
高崎駅西口(翌朝撮影) 通りすがりに駅周辺を観察してみたのですが、高崎駅はこの地域の中心駅なので駅ナカもあるし、駅前にはOPAも高島屋もあるし、また飲食店も多くて街が元気で栄えていますね。
地図をじっくり見ていたら「横浜銀行高崎支店」という文字が飛び込んできました。群馬県にも、私の地元の地銀 横浜銀行があるのか!? これは明治時代の生糸貿易の名残で、かつて横浜銀行の前身のひとつの第二国立銀行・第七十四銀行に由来するそうです。そのうち第二国立銀行高崎支店は、群馬県下初の銀行だったそうです。 しかし今回の旅も、横浜の呪縛から逃れることはできないのか…… 国立国会図書館 レファレンス協同データベース「明治時代、高崎市に第二国立銀行があったそうだが、今はどのような銀行になっているのか。(高崎市立中央図書館)」 →https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000187768
足に大トラブル発生 ホテルに戻ってシャワーを浴びたあと、ゆっくりと足のケアをしようと思ったのですが、ここでまた大トラブル発生。風呂場と客室の境の段差につまづき、転んでしまいました。しかも、立ちあがることができません。これは大変なことになった…… なんとか壁に手をついて、腕の力で立ち上がってベッドに移動することができましたが、このまま立ち上がれなかったらどうしよう……と焦りました。すぐベッドに移動し、足のケアに努めます。回復促進のために持参した消炎剤を足に塗り、消炎効果のあるトラネキサム酸と、筋肉の疲労回復効果があるビタミンB群が含まれたビタミン剤を飲み、軽いストレッチをしました。足に不安を抱えつつ、荷物の整理や今日の出来事の記録を済ませ、テレビを見たりしているうちに時間があっという間に時は過ぎてゆきます。そんなこんなで25:00に就寝しました。
最終日編に続きます。
今日の行程 《自宅》 ↓ 地元の駅 ↓ 上野東京ライン 高崎ゆき(グリーン車乗車) ↓ 土合駅まで¥3,740+Suicaグリーン券(JRE POINT 600pt) 12:05 高崎駅 ↓ ※乗り換え予定が狂って1時間遅れになり、ここで焦って判断を誤る 12:37 高崎駅 ↓ 両毛線 新前橋ゆき 12:47 新前橋駅 ↓ 乗り換え待ちで途中下車《昼食》 ↓ ※ここで頭を冷やす 13:20 新前橋駅 ↓ 上越線 水上ゆき 14:15 水上駅 14:20 水上駅 ↓ 関越交通バス 水上線 谷川岳ロープウェイゆき¥760 14:42 谷川岳ロープウェイ駅 ↓ 《休憩》 ※ここで30分遅れまで挽回 14:52 谷川岳ロープウェイ駅 ↓ 電気ガイドバス¥500 15:12 一の倉沢出合《見学》 15:35 一の倉沢出合 ↓ 幽ノ沢方面→湯檜曽川沿いの新道 で下山 16:50 土合駅 改札口 ↓ 階段移動 17:00 土合駅(下り)地下プラットホーム《見学》 ↓ 《見学》 17:05 土合駅(下り)地下プラットホーム ↓ 階段移動 17:20 土合駅 改札口 ↓ 《休憩》 18:21 土合駅(上り) ↓ 上越線 水上ゆき¥240 18:33 水上駅《乗り換え》 18:44 水上駅 ↓ 上越線 高崎ゆき¥990 19:48 高崎駅 19:55 セントラルホテル高崎《宿泊》 ↓ 禁煙シングルルーム¥10,000 ↓ (観光キャンペーンにつき¥5,000で宿泊) 《夕食・買い出し》 ↓ 25:00 《就寝》