私は、技術ネタが好きだと公言していることもあり、流行りの技術やネットサービスについては、ライトなものであれば比較的積極的に取り入れている方です。
ただし、自分に合わなさそうだと感じたものはあえて導入しなかったり、機会を逸してそのままになっているものも少なくありません。
一方で、流行りものには特有のリスクもあります。
技術・ネットサービスが定着した後の投資回収フェーズに入ると、機能の改悪や有料プランの値上げ、あるいはサービス終了といった変化が起こることを、これまで何度も経験してきました。
お試しで使う分には「便利だから使う」で済みますが、本格的に依存してしまうと、ある日突然立ち行かなくなる可能性があります。
そうした経験から、私は一つのサービスや技術に依存しすぎないようにしています。
その判断基準の一つが、代替性です。
たとえば、現在は使っていませんが、一時期Evernoteを導入した際には、あえて「ただのメモ帳サービス」として捉え、最悪の場合はGoogle DocsやGoogle Keep、ローカル環境のWikiで代替できると考えたうえで利用していました。
Evernoteに関しては,やはり2023年に機能面での大きな改悪があり、現在私はSynology製のNASにインストールして使用できる、Synology Note Stationに移行しました。
もっとも、現実には代替手段ごと市場が消えてしまうこともありますし、囲い込みや特許、市場規模の小ささ等から他社が参入せず、そのまま選択肢が閉じてしまうケースもあります。
またブームの終息に伴い、市場が縮小してしまうケースもあります。
そうした事情もあり、私は流行りのプラットフォームに全面的に依存せず、自前でホームページやブログを運用し続けています。
ただし、自前運用にも弱点はあります。
管理が適切でなければ、データは簡単に失われてしまいます。
ブログ記事にもしましたが、先日NASのハードディスクがクラッシュし、どうにもならない状況に陥りました。
一方で、ネットサービスにはデータ管理を任せられるという利点があります。
ただし運営側の都合でサービスが改悪されたり、セキュリティ問題によって個人情報やデータが流出するリスクもあります。
さらに運営が長く続くようになると、技術・サービスの陳腐化も避けられません。
そこでいざ他の技術・サービスへ移行しようとしても、自分のデータが簡単には持ち出せず、結果的に“人質”のような状態になることもあります。
加えて、サービスごとにアカウントを作成する必要がある点も無視できません。
個人情報やパスワードの管理コストは確実に増えていきますし、むやみにアカウントを増やすことは、情報漏洩のリスクにもつながります。
もちろん、流行りの技術やネットサービスそのものを否定するつもりはありません。
ただ、便利さだけで飛びつくのではなく、メリットとコストの両方を見たうえで付き合い方を考えるようになりました。

結局のところ、技術・ネットサービスは自分ための道具にしかすぎません。
主導権を手放さずに使うことが、何より大切だと感じています。
そのためにも道具に頼りすぎず、自分で作る力も育てていきたいと思います。