きゃらりこ日誌

私流 旅行先の決め方

私は年に1回、夏休みを中心に旅行に出かけています。
ただ行き先の決め方には、毎回ほぼ同じパターンがあります。
まず「これをやってみたい」「ここに行ってみたい」という大きな目的をひとつ決め、そこに中くらいの目的をいくつかぶら下げ、さらに細かく観光地を肉付けして、全体の旅程を組み立てていく方法です。

たとえば2003年4月の「立山黒部アルペンルート&長野 善光寺の旅」では、大きな目的は「黒部ダムに行ってみたい」でした。
そこに「雪の大谷に行ってみたい」「JR長野駅のキャラクター ながものグッズが欲しい」という中くらいの目的を追加しています。
ただこのときは、ながものグッズはイベント開催時にしか販売されておらず、入手はかないませんでしたが、旅の軸である「黒部ダムに行ってみたい」は満たされたので、満足度は高いものでした。

黒部ダム
「立山黒部アルペンルート&長野 善光寺の旅」より、黒部ダム

2023年11月の「出雲大社の旅」では、大きな目的は「2階建て高速バスに乗ってみたい」でした。
そこに「出雲大社に行ってみたい」「サンライズ出雲にもう一度乗ってみたい」という目的を追加しています。
ただこのときは、行きは電車の遅延で2階建て高速バスには乗れず、新幹線&特急での移動になった結果、初めてインターネットカフェ宿泊を経験しました。
また、帰りはサンライズ出雲の個室も予約できず、ノビノビ座席で寝ることになりました。
しかし、こういったトラブルも含めていい思い出です。

出雲大社神楽殿
「出雲大社の旅」より、出雲大社神楽殿

2024年8月の「北九州の旅」では、大きな目的は「長距離フェリーに乗ってみたい」でした。
そこに「以前ツアーで駆け足で滞在した九州をゆっくり観光したい」「関門海峡を見たい」「関門トンネル人道を渡ってみたい」という目的を追加しています。
予想以上に気温が高くて暑く、旅程を一部端折ってホテルに戻るという場面もありましたが、それが強い印象に残り、生々しい体験となりました。

大島
「北九州の旅」より、フェリーから見る大島

2025年8月の「北海道 札幌・小樽の旅」では、大きな目的は「北海道に行ってみたい」でした。
そこに「長距離フェリー さんふらわあに乗ってみたい」「荒川弘さんの漫画『銀の匙』『百姓貴族』の舞台である帯広に行ってみたい」という目的を追加しました。
ただこのときは交通やスケジュールの都合で帯広には行けず、札幌近郊の観光となりました。
このように、多少の妥協はありつつも、主目的を中心に据えて計画を組み立てています。

大通公園
「北海道 札幌・小樽の旅」より、大通公園

あと観光地の肉付けについてですが、私の選定基準は、自分の知的好奇心を刺激する場所かどうかです。
特に技術系の博物館は好きで、一般の人よりも長めに滞在します。
一方で、美術館や歴史系の博物館、温泉、紅葉といった自然鑑賞にはあまり興味がありません。
その代わり、体感できる体験がある場所には強く引かれます。
乗物、工場見学、他の場所では見られない地形や自然環境など、体で感じられる要素があると立派な滞在候補になります。
有名な観光地や流行の場所も気にはなりますが、整備されすぎて退屈だったり、人が多すぎたりするとどうにも落ち着きません。

また、あまり観光地らしくない視点ですが、人の生活の気配が感じられる場所も好きです。
地場スーパーの売場を見て地域特有のラインナップを確認したり、観光地では土産物として売られている商品が地元価格で並んでいるのを見つけたりするのも面白いものです。
牛乳箱の普及率が高かったり、新聞受けがどこの家もビニール製だったりなど、生活の痕跡にもつい目が向きます。

そして最後に重要なのが、交通の便です。
私は運転免許は持っているもののペーパードライバーなので、移動は公共交通機関が前提になります。
そのため、鉄道やバスで回れる場所であることが条件です。
タクシーについては、料金が割高なのと、料金の目安が立てづらいので、利用の対象とはしていません。

サンライズ出雲と特急やくも(381系)
「出雲大社の旅」より、サンライズ出雲と特急やくも(381系)


結局のところ、私の旅行先の選び方は「人気」よりも「自分の知的好奇心」「体験を体感できるかどうか」を優先することです。
まず主目的を決めて、そこに興味の枝を伸ばしていく。
そして公共交通で動けることも含めて条件がそろえば、それが私にとっての良い旅行先です。
これからもこの選び方で、自分が楽しかったと思える旅を積み重ねていきたいです。