音素材製作のために、緊急自動車のサイレンの音色の規格を調べていたのですが、かなり難儀しました。
知りたい方もいそうなので、下にまとめておきます。
なお、緊急自動車のサイレン・それに類似するものを、みだりに使用することは禁じられています。
「救急自動車に備えるサイレンの音色の変更について」(昭和45年6月10日 消防防第337号消防庁長官通達)より抜粋
救急車のサイレン
3 音の特性※2018年12月28日追記高低2音による繰返し音であって、おおむね次のとおりとする。
(1) 基本周波数
ア 高音 960Hz
イ 低音 770Hz
(2) 音の長さ
ア 高音 0.65秒
イ 低音 0.65秒
ウ 1周期 1.3秒
なお別の資料によると、不快感をやわらげるためにビブラートも加えられており、その周期は10Hzとのこと。
また大阪サイレン製作所のものは、音の切り替わりの際に約0.04秒の無音が挿入されているそうです。
消防車のサイレン
色々調べましたが、どこも「パトライト SAP-500BVK相当品」や「モーターサイレン」という記載しかありませんでした。
モーターサイレン相当の音色であればいいようです。
しかしモーターサイレン自体の詳細な規定は、どこを探しても見当たりませんでした……
※2018年12月28日追記
モーターを回して風切り音を作るというアナログな仕組みなので、詳細な仕様を定めるのは難しいのではないかと思います。
音声波形を見た感じでは、複数の周波数のノコギリ波を合成することで再現できそうです。
音の高低や合成する波形の数はメーカー・機種によって違いますが、下記の電子サイレンの仕様では、基音は300Hz~850Hz~300Hzと変化するようです。
(大阪サイレン製作所のサイレンアンプの仕様と同一)
「消防用広報連絡車仕様書」(平成18年度 石巻地区広域行政事務組合消防本部)より抜粋
セ サイレン発振周波数は300Hzから850Hz(リモート時,900Hz)までとする。※リモート時:リモートサイレン吹聴時。交差点等を通過するときに鳴らすアレ。余韻防止装置付きモータサイレン音(いわゆる「ウー」音)や救急車のピーポーが主流だが、イエルプ音(アメパト風サイレン)を採用する自治体もある。ソ 警鐘発振周波数は1,180Hz及び3,000Hzの複合音。
タ サイレン自動吹鳴周期は6秒(吹鳴4秒,休止2秒)とする。
チ 3点鐘周期は6秒(サイレン吹鳴中・休止2秒間の0.5秒間隔で3打)とするほか,2点鐘周期,1点・2点鐘周期付であること。
警鐘音
「消防法施行規則」(昭和36年4月1日自治省令第6号)「別表第1の3」より抜粋し、一部改変
近火信号
打鐘信号
○—○—○—○ (連点)
余いん防止付サイレン信号
○— ○— ○— (短声連点)
約3秒 約3秒休 約3秒 2秒休
出場信号
打鐘信号
○—○—○ ○—○—○ (3点)
余いん防止付サイレン信号
○— ○— ○— ○—
約5秒 約6秒休
応援信号
打鐘信号
○—○ ○—○ (2点)
※電子サイレンの場合、余いん防止装置を使っていないようです。
また余いん防止装置を使った近火信号の吹聴休止時間を、一律2秒とする自治体も多いようです。
パトカーのサイレン
告示を入手できていないため、詳細不明。
※2009年2月4日追記
サイレンの音量
「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」(平成14年7月15日国土交通省告示第619号)より抜粋 第二百三十一条 (略) 二 サイレンの音の大きさは、その自動車の前方20mの位置において90dB以上120dB以下であること。この場合において、サイレンの音の大きさがこの範囲内にないおそれがあるときは、音量計を用いて次により測定するものとする。 (略)